とどけもの。


農家の人たちが育てたものを持ち寄るお店。
その前を通ったら、秋風に吹かれて、おりしも1台のバイクが
到着するところでした。

荷台には、こんもりと束になったクローバーのような
いちご草のような、ピンクとグリーンの花束。
丸くて小さなキャンディのような、カラフルな荷物です。
よく見れば、足元にも、前のカゴにも。

乗っていた女性は、近くの農家から来たのでしょうか。
彼女にとっては、日課なのかもしれません。

見知らぬ誰かが、ちょっとすてきな荷物を運んでいるのを
見るのが好きです。
そういうのを、通りすがりに発見する偶然が。
すてきな荷物を、じぶんで運ぶのも好き。
わたし自身、色とりどりの和紙を運ぶこともあります。
ワゴン車の後ろに載せるから、のぞけば見えます。
きっとこれも、普通はあんまり見かけない荷物でしょう。

だれかのお祝いに、花束をたのむとき。
仕上がった「想像をこえる花束」をお店でもらって、
通りを歩いていくとき、ちょっとすてきな気分を味わっています。
わたしのリクエストした彩りやイメージを、
うらぎるほどにすてきな花束を、お店への感謝もこめて
ささげ歩きます。


運転していると、いろいろなものを見ます。

何年か前、真っ昼間の国道で見たものは、マイベスト。
前を走る小さめのトラックの荷台に乗っかっているのは。
うしろから見るとなんだか…白い、羽のあるかたち。
でも飛行機にしては角張ってる。なんか、ヘタだけど。

わたしはどうしても確かめたくて、横に並んでみました。

やっぱり、スペースシャトル!

それはどうやら、数日前に日本人が乗って話題を
ふりまいた、スペースシャトルのミニチュアでした。
そのトラックが運んでいたのは、おそらく中学生たちの
つくったスチロール製のシャトル。
そういえば、乗組員との交流がテレビでも流れていました。
なんかやっぱりヘタだけど、でも忘れられない荷物でした。

よそ見ばかりしているといけないけれど、
そのおかげでときおり見える、素敵な「とどけもの」。
探しているときには見えないけど、
近くに来たときには、気付くことができますように。 (マーズ / 2001)
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# by wintersavory | 2005-09-04 19:33 |