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ゆらゆら水辺の夜

 ちょっと郊外にはずれると、景色が変わっています。

 いまは、田植えの季節。
 ちょっとした田んぼがあれば、どこでもうっすらと水を引いて、
 細い苗がもう植わっていたり、植えられるのを
 今日か明日かと待っていたり。
 10cmほどの深さにもかかわらず、まるで広大な水辺が
 出現したような感覚で、いつもとちがう雰囲気を
 味わっていられるのでした。

 特に夜は。

 花を育てているビニールハウスの灯り。
 幻想的なピンクやブルー、白い灯が、ハウスをとりまく暗い水面に
 ゆらゆら映って、
 まるでまるで、
 にぎやかな一団がパーティーを楽しむ遊覧船のようです。
 そう、ミシシッピー河の岸辺をゆく船。

 ゆらゆら、ゆらゆら。
 コンビニエンスストアの明るい電気看板も、
 信号機の点滅も、きっと星のかがやきまでも、
 夜の水辺をいろどっているのでしょう。

 畑のなかにぽつんとある鎮守の杜の、
 その前がゆらゆら揺れる常夜灯を映した池になっています。
 蛙の声がいっせいに鳴き交わし、山の辺に
 満月がのぼる頃。
 ここはいっときの夢のなかで、
 バリの島に変わっているのでした。

(マーズ/2002)
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by wintersavory | 2006-05-03 20:41 |

梔の香の茶

 早くも園芸店に純白の花のついた
 くちなしの鉢植えが並び始めました。
 数ある花の香の中でも梔の香は特に好きなので
 欲しくてたまらないのですが、
 家に去年の鉢があるのでこれから二ヶ月育てて
 梅雨時に花をつけるのを待ちましょう。

 中国茶のお店を教えてもらいました。
 今の時期でしたら冬葉でいいのを仕入れてありますよ
 と薦められながら、何種類もの茶葉の説明書きを眺めます。
 マスカットの香、金木犀の香、蘭の香、
 ふと目が「梔の香」に止まります。
 「雪片玉蘭香単叢」
 冬に収穫した玉蘭の香りのする一株採りの茶
 といったところでしょうか。
 まっすぐで大振りの茶葉です。
 花の香りは高温でないとたたないからと言われ
 熱いよ熱いよ、とうめきながら熱い茶を注がれた
 小さな聞香杯をつまみお猪口みたいな茶杯に移し替えます。
 それから香りを。
 あ。すごい。本当にくちなしの香。
 お茶の葉っぱだけなのに。花は入っていないのに。
 梔は薔薇のようにドライにしたりオイルを採取したり
 出来ないので季節以外には香をかげなかったのに
 お茶のはっぱで梔の香が楽しめるなんて。

 走って横断歩道を渡ろうとして、ふと息がくちなしの香に
 なっている事に気がつきました。
 天人のよう。

(ナルシア/2002)
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by wintersavory | 2006-05-03 20:40 |

気になる旅支度。

 ちょっと先ですが、
 出張の予定が入りました。
 3泊4日。
 仕事とはいえ、「旅」は「旅」
 旅行の段取り、旅支度について考え始めると、
 あれやこれや、足りない物や、欲しい物が出てきます。

 まずは何といっても、
 ボストンバッグ。
 1泊・2泊用の小さなバッグと1週間以上の旅行用、
 さらには海外旅行用。
 何だか、帯に短し、たすきに長しという感じ。
 そう、小・大・特大と揃っているのに、
 なぜだか、「中」が抜け落ちてます。
 旅行用の買い物リストに、
 まずは、「ボストンバッグ」をメモ。
 次に、バッグの中味。
 今回は出張だから、できるだけ身軽にしたいけれど、
 私は荷造りが下手で、
 日々使っているあれやこれやの品々を
 全部持っていこうとするので、
 いつもパッキングはたいへんです。

 ところで、
 他の人の旅行グッズって気になりませんか?
 世間の人の鞄の中味。
 私は雑誌の「旅特集」が大好きで、
 その中でよく、紹介されている
 「旅行鞄」の中味の記事も大好きです。

 いかにコンパクトに必要最小限の
 楽しみが詰められているのか。
 どんな優れものの便利グッズがあるのか。
 思いもよらない旅の必需品の数々。
 気の利いた品々、デザインも機能も優れたグッズ。
 見ているだけで楽しくなります。

 私の旅の三大必需品は、
 旅行用の小さな小さな目覚まし時計、
 ノベルティでもらった化粧ポーチ、
 出張時には必需のMDと小さなスピーカー。

 そして、もちろん、本は別格。
 旅先で読む本は、特に丹念に選びます。
 乗り物の中で揺られながら開き、
 眠れないホテルの部屋で一人読み続ける本だから。

 私の荷物はいつも鞄一杯あふれんばかりで、
 これだけでは済まないから、
 回りの人たちの旅行鞄の中を気にしつつ、
 今度の出張のための旅行リストは長々と続くのです。

(シィアル/2002)
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by wintersavory | 2006-05-03 20:37 |