<   2005年 09月 ( 6 )   > この月の画像一覧

シンプル・ラグ

何ヶ月か前。
どうして部屋がごちゃごちゃしているのか考えていたら、
やはり、こみいったイスラム風模様のカーペットに原因が。
というか、少なくてもひとつの原因は、
床にあるような気がしてきました。

雰囲気を変えるなら、シンプルなラグ?

前から記憶にメモしていたショッピングモールの雑貨店で、
いろんなラグをためつすがめつ。
漠然と、濃い茶色とか濃い緑とか、
シンプルでダークトーンのものをと考えていたのですが、
目当ての色はちょっと毛足が真冬だったり、
寸法がちがったりで、結局、生成りの四辺を色の帯で囲むタイプの、
薄い色から選ぶことになりました。

なりゆきとはいえ、開店1分前から並んでしまった
意気込みはどこへやら、
どれを選べばいいのか、定まりません。

うーん。こまった。
出直す?そんな。でも決まらないじゃない。
今日こそ、決めなくてどうするの。
内心では私と誰かがせめぎ合っていて、だんだん、
でも確実に疲れも出はじめました。

ええっと、部屋のカーテンと、机にかけている布が
明るいライトブルーだから。

そうすると、壁のうぐいす色のことはさておき。
この壁はどうせ何をもってきても合わないんですから、
無視しましょう。
とすると。生成りの四辺の色は、落ち着いたこのブルーあたりが
いいのではないですか?ご主人さま。
こちらなんか、お値段だって、手ごろではないですか。

そうね。それがいいかもしれないわ。
きっとそう。だれだか知らないけれど名案じゃない?

それにほら、私が欲しがっていた麻混じりの綿なのも好都合。
おまじないかもしれないけど、麻は虫よけになるって、だれかが。
一年中使えるよね。だいじょうぶよね。ね。
それにしても、なんて重いのかしら。

♯♪♪(レジスターの歌)

さぁ、ラグは用意できました。
ラグを選ぶ時間がこんなに苦しいとは、意外でした。
あとは、この上に乗せるベッド探しです。
いごこちよく暮らすのは、いろいろたいへん。 (マーズ / 2001)
[PR]
by wintersavory | 2005-09-06 08:51 |

ラプサンはいかが?

-香りは、思い出を呼び起こします。

紅茶を飲んでいて、その香りにふっと、
長いこと忘れていたあれこれを
思い出すともなく、
思い出してしまうことがあります。
それはどうでもいいようなささやかなことであったり、
時には忘れたままでいたかったようなことだったり、
呼び覚まされる記憶はいろいろで
いいことばかりとは限りませんが。

中には、
瞬時に思い出し、
あっと思った瞬間に消えていってしまう、
刹那の想い。
そんな思いもあります。

あの頃。
同じカップで、同じ香りの紅茶を飲みながらも、
いつも不安で、頼りない思いに揺れていた。
「時が解決する」
そういう月並みな言葉が信じられなかった若さ。
紅茶を味わいながら、ついつい心の襞をなぞっています。

特に。
私にとって、「ラプサンスーチョン」は、
忘れられない特別なお茶。
悲しいときも、楽しいときも、
いつも、よく飲んでいるお茶。

このお茶を知ったのはもう、随分前のことです。
香りに癖があり、香りと言うよりは、匂いの強いお茶です。
この匂いを、スモーキーととるか、変な匂いととるか、
そこが好みの分かれ目です。

「好き嫌いがあるから、お口にあうかどうか・・・」
初めて勧められ飲んだ時は、
まさかこんなに好きになるとは思いませんでした。
おおよそ、今まで飲んできたフルーティで爽やかなお茶とは大違い。
何だか、古びた匂いだなあと、違和感を覚えたことでした。

けれどいつのまにか、
その個性的な匂いは私の細胞にまで染み込んでいて、
今では、ラプサンは一番のお気に入りになっていました。
特に、濃いめに淹れて、ミルクティにするのが大好きです。
とても癖のあるお茶ですが、好きになると、
やみつきなってしまう、いろんな意味で強烈なお茶です。

紅茶の中でも特にこのお茶は、
その強烈な香りが刺激となるのか、
特に、いろいろな思い出をよみがえらせてくれるます。 (シィアル / 2001)
[PR]
by wintersavory | 2005-09-05 22:47 |

ミニガラコンサート?

気に入ったスタンドライトが買えなかったので
100円ショップですり硝子でできたキャンドルスタンドと
ティーキャンドルを沢山買い込んできました。
コップ型のキャンドルスタンドに
銅色の柔らかいアルミワイヤーを巻き付けて
ハンギングバスケットやら木の枝やらにいっぱい吊るして
ゆらゆら揺らめく灯に囲まれて庭でカクテルを飲んでいます。

周囲は秋の虫の声で満ちあふれ、
虫と競わせる様にオペラセレクションのCDをかけて
芝生でミニガラコンサート開催。
オープニングはもちろん椿姫「乾杯の歌」、
天に星、地に花、周囲は蝋燭の灯に照らされた紅の闇の帳、
酔っぱらってきたのか緑の茂った小さな庭が
篝火を灯したお城の中庭みたいに思えてきます。
昼間の暑さが嘘の様に涼しくなって来たので
部屋からわざわざ滅多に使った事のない
ストール取って来て羽織ったりして。
ついでに新しい氷とジュースとリキュールも。

最後の曲はトゥーランドット「誰も寝てはならぬ」
ええ、ええ、勿論眠ってなんかおりません、
ちょっと目を閉じて聞き入っていただけですよ。
輝かしいテノールと最高級のバックコーラス、
夜を包む虫の声に。 (ナルシア / 2001)
[PR]
by wintersavory | 2005-09-05 22:44 |

空のうえから。

夏のお休みをとって、都会へ出かけました。
そして、観覧車に乗りました。
2回、空のうえにあがったのです。

港のそばの観覧車は、ブースも大きくて、
5人で乗ってもゆったりしています。
対岸に見えるテーマパークを想像しながら、
明日はあそこに行くんだね、とにぎやかな一行。

いえ、にぎやかなのは、本当は、こわがる顔を
写真に撮っていたからでしたっけ。

頂上近くにきたとき、ひとりが、席を移ろうとしました。

ぐらっ。

その大きなひと揺れに、全員が青くなってしまって、
そのあとは、おもしろがってムンクの叫びみたいな
顔を撮りっこしていたというわけです。
そういえば、本物のムンクの叫び、8月に美術館から
強奪されてしまったんですね。何点か同じタイトルの絵が
あるそうですが、また出てくることを祈ります。

この観覧車は、乗る前に写真を撮ってくれて、
下りるとき、気に入ったら買うというシステムです。
ミレニアムのとき、ロンドンのテームズ河沿いにできていた
ロンドン・アイも、英国航空がやっていたせいか、
凝った趣向で写真を撮ってました。
ただ、その後、過激派に乗っ取られてしまったことが
ありましたが、とても気になったのは、彼ら犯人も、最初、
並んで写真を撮ったのだろうか、ということでした。


さて、翌々日は、短い旅の最終日。
もういちど、観覧車に乗ろう。こんどは、街のまんなかの、
ビルのうえの観覧車がいいね。
ということで、えらく空いている観覧車に乗り込みました。
これ、前から一度乗ってみたかったのよ。これは揺れないね。

高い高い。思った以上です。

考えてみれば、もともと高いビルの上に設置されているのだから
ピークに来れば、相当な高さ。飛行機並の視界です。
最初の観覧車よりも、ブースが小さいから、逆に心もとなく
感じてしまうほど、ゆっくりと動いてゆくうちに、
ふと、眼下に不思議なものを見つけました。

大きな都会の、大きな駅から100メートルも離れてないところに、
土の見えるテニスコートがあるのです。
周囲は木で囲まれ、ちょっとした緑の避難所のよう。
どうしてそこにだけ、そんな空間が残っているのか、
一介の観光客にはわからないけれど、
たぶん、その駅を長年利用していたとしても、
そんな場所のあることには気付かないでしょう。

高いところにあがるのって、やっぱりおもしろい。 (マーズ / 2004)
[PR]
by wintersavory | 2005-09-04 20:06 |

秋の香りのセージバター

涼しい。空が深い。セージが食べたい。
…あれ?急にどうしてかな。
セージだったらしょっちゅう使っているし、
夏場はずっとバジルやローズマリーがメインだったのに。
ああ、そうか。風が涼しくなったから、
暑いあいだは食べなかったバターが、ふっと食べたくなったのです。

トマトの盛りが終わったので、バジルももう脇役に下がってもらって、
秋の一夜はセージバターの一品で。

[セージバター]
バターを鍋にいれて火にかけて溶かし、
セージの葉をいれて一瞬火を 通します。
少量のときは電子レンジがお手軽。
セージは香りが強いので、慣れない人はほんの少量、
葉っぱのきれっぱしをバターにいれて火を通して味見して下さい。
それでも「変なあじ」と思ったら、
過熱時間を長くすると香りは飛びます。

これを何度かやっていると次からだんだんセージの量が増え、
「病みつき」になっていくのです。

ふふふ。

ほくほくのお野菜にからめてつけあわせに。(ナルシア / 2001)
[PR]
by wintersavory | 2005-09-04 19:56 |

とどけもの。


農家の人たちが育てたものを持ち寄るお店。
その前を通ったら、秋風に吹かれて、おりしも1台のバイクが
到着するところでした。

荷台には、こんもりと束になったクローバーのような
いちご草のような、ピンクとグリーンの花束。
丸くて小さなキャンディのような、カラフルな荷物です。
よく見れば、足元にも、前のカゴにも。

乗っていた女性は、近くの農家から来たのでしょうか。
彼女にとっては、日課なのかもしれません。

見知らぬ誰かが、ちょっとすてきな荷物を運んでいるのを
見るのが好きです。
そういうのを、通りすがりに発見する偶然が。
すてきな荷物を、じぶんで運ぶのも好き。
わたし自身、色とりどりの和紙を運ぶこともあります。
ワゴン車の後ろに載せるから、のぞけば見えます。
きっとこれも、普通はあんまり見かけない荷物でしょう。

だれかのお祝いに、花束をたのむとき。
仕上がった「想像をこえる花束」をお店でもらって、
通りを歩いていくとき、ちょっとすてきな気分を味わっています。
わたしのリクエストした彩りやイメージを、
うらぎるほどにすてきな花束を、お店への感謝もこめて
ささげ歩きます。


運転していると、いろいろなものを見ます。

何年か前、真っ昼間の国道で見たものは、マイベスト。
前を走る小さめのトラックの荷台に乗っかっているのは。
うしろから見るとなんだか…白い、羽のあるかたち。
でも飛行機にしては角張ってる。なんか、ヘタだけど。

わたしはどうしても確かめたくて、横に並んでみました。

やっぱり、スペースシャトル!

それはどうやら、数日前に日本人が乗って話題を
ふりまいた、スペースシャトルのミニチュアでした。
そのトラックが運んでいたのは、おそらく中学生たちの
つくったスチロール製のシャトル。
そういえば、乗組員との交流がテレビでも流れていました。
なんかやっぱりヘタだけど、でも忘れられない荷物でした。

よそ見ばかりしているといけないけれど、
そのおかげでときおり見える、素敵な「とどけもの」。
探しているときには見えないけど、
近くに来たときには、気付くことができますように。 (マーズ / 2001)
[PR]
by wintersavory | 2005-09-04 19:33 |