本を探して

読書の秋、だからでしょうか。
突如、加速度的に買いそびれた本への想いが
つのりにつのり、
私にしては珍しい行動力で、
本を探して、西へ東へと、車を走らせました。
仕事を終えて、星空の下。
秋の夜の透明な美しさにも目もくれず。
土曜の昼下がり。
真っ青に晴れ渡った空はどこまでも高く。
・・・きれいなのだろうなあと、肌では感じながらも、
目はひたと、見えるはずもない遠くの古書店を
見据えたままで。

このエネルギーはどこから湧き上がってくるのだろうと、
自分ながら感心します。
目指す古書店が近づいてくると、
獲物を待つハンターのように、どきどきしてきます。
ここで、何か一冊でも探している本に巡り会えるだろうか。
このリストの少しでも、片づくといいのに。
たかだか本のことで、どきどき、はらはら。

最近、すっかり「おうち」派になっていたので、
こうやって、車で遠くまで出かけるのは久々でした。
家路を急ぐ車を縫うように、
あるいは、行楽の車の間を滑るように。
略地図を見ながら、ずっと向こうの街まで。
小さな旅には、それなりの収穫もありました。

郊外を走り抜ける喜び。
秋に染まっていく町並みの美しさ。
思いもかけず懐かしい街を通った驚き。
ドキドキ迷子の困惑と冒険気分。

もちろん、探していた本も、少しは見つかったし。

――静かな秋の夜。
本格的に、読書の秋です。
猫を膝に抱きながら、
やっと、再開した大切な本をこれから開きます。(シィアル)
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by wintersavory | 2005-11-08 19:44 | 本*
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