「オリーブ」の書評の底力。(4)

●消えていった90年代前半の読書特集と本たち。

実際、あの当時(90年代前半)は「Olive」だけでなく、「an・an」の
たった1Pの書評も、とてもユニークなセレクトだった。雑誌そのもの
の特集には興味なくても、毎号、淀川さんの映画評と、書評のページ
はチェックしていた。他にも、マリクレールでも定期的に中身の濃い、
読書特集が組まれていたように思う。

児童書では、「MOE」のブックレビューをよく参考にしていた。
書評のページだけコピーして、ファイルまで作っている。

優秀なブックガイドを失った私には、「Olive」やら、読書特集をした
雑誌、「MOE」のコピーはかけがえのない宝なのだが、ただひとつ、
困ったことがある。
本が手に入らないのだ。
あの頃、本が、さまざまな名作が、消耗品になるとは思わなかった。
いつか買おう。そう思っていた本が、いつでも手にはいると思ってい
た本が、どんどんと品切れ・絶版となっているという現実。

今さら、思い出したように、かつてのガイドのお薦めに耳を傾けても、
読みたい本を手に入れるのがとても難しいのだ。

それでも、時に思い出したように、古雑誌を開きながら、書棚に並ぶ
本と見比べる。ところどころに並んだ、自分の守備範囲だけではとう
てい巡り会えなかった本。すっかり色あせてきているが、ページを開
いた時の新鮮な喜びは今も変わらない。
(シィアル)
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by wintersavory | 2005-11-05 20:01 | 本*
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